パーキンソン辞典・お知らせ
パーキンソン病の治療
内服薬については、効果の強いレボドパ製剤またはドパミンアゴニスト製剤で開始することが多く、必要に応じて薬剤の増量や補助薬の追加を行います。
レボドパ製剤を長期服用すると、ウェアリングオフ(一日の中で薬効が切れる時間帯がある)やジスキネジア(意思に反して手足が勝手に動く)などの運動合併症がみられる場合があります。運動合併症は、内服薬の調整で対応しますが、それでも難しい場合の治療として、デバイス……
パーキンソン病の治療の続きを読む
LCIG療法 治療の流れ
治療の流れ外来にて本治療の説明1度目の入院で、LCIG療法の適応判断の検査を行います。頭部MRI検査、嚥下評価、認知機能評価、ドパチャレンジテスト*、腹部CT検査、上部内視鏡検査を行い、結果説明を行い、一旦退院していただきます。治療導入適応と判断されれば、再度入院していただきます。まずはチューブを鼻から挿入し留置、そのチューブを介してレボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液を空腸に投与する治療を数日……
LCIG療法 治療の流れの続きを読む
LCIG療法対象者
LCIG療法対象者パーキンソン病患者さんで、LCIG療法が適応となる患者さん飲み薬や貼り薬にて治療中の方で、一番調子が良い時で日常生活動作に介助が必要でない方飲み薬や貼り薬にて治療しても、オフ症状が解消できない方専用の機械を自身で扱う必要があるため、機械の操作ができる、もしくは機械の操作を介助する介助者の方がおられる方パーキンソン病患者さんで、LCIG療法が適応となりにくい患者さん高度の認知機能障……
LCIG療法対象者の続きを読む
レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液療法について
レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液(LCIG)療法は、パーキンソン病患者さんに対して、2016年より保険適応となった新しい治療法です。本療法は、おなかに留置した胃瘻チューブを介して、レボドパが吸収される空腸に持続的に直接投与することができます。
レボドパ/カルビドパは内服薬としても使用されておりますが、体内で分解されやすい薬剤であるため、内服後に効果を発するものの、効果が切れると動きにく……
レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液療法についての続きを読む
パーキンソン病の診断
脳神経内科医による病歴と身体診察により疑われますが、頭部MRI、ドパミントランスポーターSPECTやMIBG心筋シンチグラフィーなどの補助診断をもちいてパーキンソン病以外の類縁疾患を除外することで診断されます。
パーキンソン病の診断の続きを読む
DBS療法 治療の流れ
治療の流れ外来にて本治療の説明1度⽬の⼊院で、DBS療法の適応判断の検査を⾏います。頭部MRI検査、嚥下評価、認知機能評価、ドパミンチャレンジテスト*を⾏い、結果説明を⾏い、⼀旦退院していただきます。治療導⼊適応と判断されれば、当院脳神経外科へ⼊院していただき、⼿術を⾏います。まずは局所⿇酔(場合によっては全⾝⿇酔)で頭部への電極の植え込みを⾏い(2時間程度)、その後は全⾝⿇酔下で胸部の筋層内にパ……
DBS療法 治療の流れの続きを読む
DBS療法対象者
パーキンソン病患者さんの中で、 DBS療法が適応となる患者さん飲み薬や貼り薬にて治療中の⽅で、⼀番調⼦が良い時と悪いときの差が⼤きい⽅飲み薬や貼り薬にて治療しても、オフ症状やジスキネジアが解消できない⽅幻覚、吐き気などのお薬の副作⽤が出やすくお薬が⼗分に増やせない⽅薬の効きにくい振るえ(振戦)をお持ちの⽅パーキンソン病患者さんの中で、 DBS療法が適応となりにくい患者さん認知機能障害をお持ちの⽅パ……
DBS療法対象者の続きを読む
脳深部刺激療法とは
脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)は、パーキンソン病患者さんに対して、2000年頃より海外に次いで⽇本でも導⼊された治療法です。
脳の深い部分に電極を埋め込み、胸部に埋込んだパルスジェネレーター(ペースメーカーのようなもの)から電極に電気信号を送り込んで刺激を⾏います。脳回路の異常な活動を抑制し、症状を改善させます。
疾患によって症状や⼿術の⽅法は異な……
脳深部刺激療法とはの続きを読む