パーキンソン辞典・お知らせ
脳深部刺激療法とは
脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)は、パーキンソン病患者さんに対して、2000年頃より海外に次いで⽇本でも導⼊された治療法です。
脳の深い部分に電極を埋め込み、胸部に埋込んだパルスジェネレーター(ペースメーカーのようなもの)から電極に電気信号を送り込んで刺激を⾏います。脳回路の異常な活動を抑制し、症状を改善させます。
疾患によって症状や⼿術の⽅法は異なるため、⼿術は症状に合わせて⼀⼈⼀⼈に合わせた治療を⼼がけています。現在、DBSはパーキンソン病、振戦、そしてジストニアに保険適⽤があります。⾮常に安全性が⾼く、確⽴された治療法でもあります。
福岡⼤学病院脳神経外科では年間600件を超える⼿術を⾏っていますが、その中でも機能的疾患に対する治療(DBS療法を含む)の症例数が2015年以降、増えています。