パーキンソン辞典・お知らせ
レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液療法について
レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液(LCIG)療法は、パーキンソン病患者さんに対して、2016年より保険適応となった新しい治療法です。本療法は、おなかに留置した胃瘻チューブを介して、レボドパが吸収される空腸に持続的に直接投与することができます。
レボドパ/カルビドパは内服薬としても使用されておりますが、体内で分解されやすい薬剤であるため、内服後に効果を発するものの、効果が切れると動きにくくなるというウェアリングオフ現象を起こします。
LCIG療法はレボドパ/カルビドパを液状化させた薬剤を使用する治療法で、専用の機械を用いて持続的に体内に投与されるため、動きにくい時間を短縮させ、ジスキネジアの程度も軽減させることができます。また精神症状や認知機能障害の改善も期待できます。